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認知症の家族を介護する方へ:親を老人ホームに入れるのは親不孝ではない

介護現場エピソード

親を老人ホームに入れるのは親不孝なのではないか?

親を老人ホームに入れることに罪悪感を感じる

親を老人ホームに入れるのは心配だ

親を介護施設に入れた人は、

「これでよかったのか?」悩みますね。

親を心配する気持ちや

心の葛藤を経て、

ようやく親の介護施設への入居を決心したのに、

罪悪感や葛藤に駆られ、

憂鬱な気持ちになる人は多くいます。

しかし、入居後も、

家族だからできるケアを続けることで、

その罪悪感を軽くしていくことが出来ます。

親を老人ホームに入れるのは

決して親不孝なことではないと、

私は思っています。

親を老人ホームに入れると親不孝と思われてしまう理由

親を老人ホームに入れることに対する罪悪感や、

親不孝と言われるのではないかという不安は、

多くの方が抱く感情です。

その理由としては、以下のようなものが考えられます。

昔からの価値観:

「親の面倒は子どもがみるべき」

という考え方が根強く残っており、

施設に入所させることは

その義務を果たさないことだと

捉えられがちです。

「老人ホーム=姥捨て山」といった

昔からの負のイメージが、

まだ根強く残っている人もいます。

親への愛情:

自分を育ててくれた親に、

最後の面倒をみることができない

という罪悪感を感じます。

親の気持ちや本心を読み解くのが難しく、

施設に入所させることが

本当に親のためになっているのか

という不安があります。

周囲の目:

親戚や近所の人から

「親不孝」と責められることを恐れます。

SNSなどを通じて、

自分の行動が周囲に知られることを気にします。

しかし、これらの考え方は必ずしも正しいとは限りません。

介護の現状が厳しい理由

介護の現状は、

日本が抱える少子高齢化という

社会問題と深く結びついています。

  • 高齢化の加速:高齢化が進み、介護が必要な高齢者が増えています。
  • 介護職員の不足:介護が必要な方に対して、十分な数の介護職員が確保できていない状況です。特に、若年層の介護職員の数が不足しており、高齢化が進む介護現場では、介護職員の負担が大きくなっています。
  • 介護サービスの多様化:介護は専門的な知識と体力が必要であり、家族だけで行うことは非常に困難です。
  • 働き方改革:人手不足の中で、残業や休日出勤が常態化しているケースも多く、介護職員の離職につながっています。
  • 介護疲れ:家族の心身への負担も深刻な問題となっています。

老人ホームの役割

現代の老人ホームは、

昔のように「姥捨て山」のような場所ではなく、

専門的なスタッフが24時間体制でケアを行い、

様々なレクリエーションや交流の場を

提供しています。

親の生活の質を向上させ、

残りの人生を豊かに過ごすための

サポートをする場所となっています。

親を老人ホームに入れることを決断する際に大切なこと

親の状況を客観的に見ることが大切

親の身体状況、認知機能、精神状態などを

医師やケアマネジャーなどに相談し、

客観的な意見を聞きましょう。

親がどのような生活を送りたいと思っているのか、

本人の意思を尊重することも大切です。

家族の状況も考慮する

家族の介護負担、経済状況

精神的な状況なども考慮し、

家族全体にとって最善の選択をしましょう。

複数の施設を見学し、比較検討する

施設によってサービス内容や料金は様々です。

親の状況や家族の希望に合った施設を選びましょう。

周囲の意見を聞きながらも、最終的な決断はご自身で

もし、親を老人ホームに入れることに

悩んでいる場合は、

一人で抱え込まずに、

介護相談窓口やケアマネジャーなどに

相談することをおすすめします。

親の介護は終わりが見えない

介護する家族にとっては、

精神的・身体的・経済的に

大きな負担になります。

老人ホームへ入居することは、
介護保険制度で認められたことですので
罪悪感を抱く必要はありません。

制度を利用せず
周囲に助けを求めないと、

介護に疲れてしまい
さまざまなリスクが生じます。

夜間の頻回なトイレ介助や
昼夜逆転行動により不眠となり、

疲労が回復できず
体調を崩してしまいます。

たとえ、介護者の体調が万全でも、

介護者一人では
24時間通して目が行き届かず、

転倒したり
認知症の周辺症状が悪化したりするケースも

考えられます。

また最悪のケースとして
うつ状態になってしまい、

介護が原因で、

自殺や心中に至る事件などが
社会問題としても
提起されるようになってきました。

このように介護疲れによる弊害は
あらゆる面で悪循環を起こし
生活の質は格段に下がってしまいます。

介護保険制度とは

(2024年最新版:介護保険制度の基本的な仕組み)

介護保険制度は、

高齢者や介護が必要な方を

社会全体で支えるための

公的な保険制度です。

介護保険制度の基本

対象者

  • 第1号被保険者: 65歳以上の方。
  • 第2号被保険者: 40歳から64歳までの特定疾病に該当する方
    (例:がん、関節リウマチ、パーキンソン病など)

保険料

  • 40歳以上の住民が保険料を支払います。
    保険料は所得に応じて異なります。

サービス内容

  • 訪問介護、デイサービス
    ショートステイ、施設入所など
    多岐にわたる介護サービスが提供されます。

利用方法

  • 介護が必要な場合、市区町村の窓口で要介護認定を受ける必要があります。
    認定を受けると、介護サービスを利用することができます。

費用負担

  • サービス利用時の自己負担は原則1割ですが、所得に応じて2割または3割になることもあります。

まとめ

親を老人ホームに入れることは、

決して親不孝ではありません。

むしろ、介護が必要な親や家族のために、

適切な環境を提供することが大切です。

もし罪悪感を感じる場合は、

以下の点を考えてみてくださいね。

介護の限界:

在宅での介護が難しくなった場合

専門の施設でのケアが必要です。

家族の負担軽減:

施設に入所することで、家族の負担が軽減され

より良い関係を保つことができます。

本人のため:

施設では、専門的なケアやリハビリ、

社会的な交流が提供され

本人の生活の質が向上することが期待できます。

大切なのは親のために最善の選択をすることです

どんな選択をしても、

親を思いやる気持ちがあれば

それは親孝行と言えるのではないでしょうか。

ご自身の状況に合わせて

適切な情報収集を行い、

後悔のない選択をしてください。

この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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