お恥ずかしい話ですが
私は、60代で貯金が0。
老後資金が全くないという状況です。
それどころか
今現在の借り入れ残高が、
約200万円あります。
社会に出て40年以上過ぎ
思い返せば、貯金をするチャンスは
いくらでもあったはずなのに
私はそれができませんでした。
年金生活まで後2年弱で
不安を抱えながら生活する日々です。
「今更何を言ってるの!
自業自得だよ。」
と、分かってはいるつもりですが
今になってやっと
過去の自分と向き合わなければいけない!
と思い始めました。
今までの黒歴史を振り返りながら
人生100年時代を過ごすには
どうすれば改善できるのだろう。
自分を客観的に見るために
黒歴史を綴ろうと決めました。
過去の金銭感覚を見つめ直すことは、
これからの自分を変える第一歩になる
今からでも遅くない!
そう信じ、頑張りたいと思っています。
60代で老後資金が全くない人の具体的な数字
なぜ私は、60代で貯蓄ゼロ状態なのか?
- 子育てや教育費の負担が大きかったから
- 収入が減ってしまったから
- 物価上昇が影響したから
これらは全て自分都合のいい訳です。
私の老後資金が全くない理由は
思い当たる事が、いくつも考えられます。
- 衝動買いが多い(今はない)
- 計画性がない(考え始めた)
- 将来のことを考えない(考え始めた)
- 見栄を張りやすい(今もある)
- 借金への抵抗感が低い(今もある)
- ストレスを買い物で解消しようとする(今はない)
ざっと考えても
これだけ浮かんできます。
特に赤い文字で書いた
これらの習慣は
今も続いており
30年以上にわたり
多重債務を繰り返してしまったのです。
ギャンブルやパチンコなどの
依存症はありません。
宝くじも買いません。
転職は何度もしましたが
ずっと働いてきています。
私が初めて借り入れしたのは
35年ほど前。
結婚して5年経った頃です。
旦那さんは転職を繰り返す人でした・・・
収入が安定せず、生活苦から
初めて2万円の借金をしました。
当時の消費者金融会社は
雑居ビルの1室でした。
黒いスーツ姿の男性が対応してくれて
主婦でも簡単に借りる事ができたんです。
そこから私の借金癖が
始まってしまったんです。
今でこそ消費者金融会社の対応は
やんわりしていますが
昔は本当にひどいものでした。
職場や実家まで、
催促の電話や督促状が
容赦なく届きました。
職場には、1日に何度も電話があり
口調も荒く脅されました!
恐怖心で常にビクビクして過ごし
携帯電話は極力見ない。
着信を見るのが怖かったんです。
旦那には内緒でした。
留守電には
「折り返しのご連絡をお願いします。」と
メッセージが毎日残されます。
かけ直せば
「ご入金の予定は?
なぜ遅れているのですか?」
聞かれることは分かっています。
分かっているからかけ直せないのです。
返済の目途が立たなければ
返事も出来ないからです。
お金を借りている人間は
弱い立場にあります。
常に負い目があるんです。
職場の仲間にも
借金がある事が分かってしまい
結局は居づらくなってしまい
辞めたことが何度もありました。
職場を変えれば
また、1からやり直し。
給料も当然下がります。
けれども、借金の事を
知る人はいませんので
一時的ですが、気が楽になったことは事実です。
金融広報中央委員会の
「家計の金融行動に関する世論調査」によると、
世帯主が60代の世帯における
貯蓄ゼロの割合は約23%となっています。
私のような
多重債務という理由ばかりでは
ないと思いますが
これは、5人に1人以上が
貯蓄なしで老後を迎えていることで
決して少なくない数字だと
感じています。
借金を繰り返してしまう心理的な背景
借金を繰り返してしまう
心理的な背景にはどんなことがあったのか?
自分の生い立ちから、探ってみようと思います。
姉妹間で求められるものが違い過ぎた
私は三人姉妹の長女。
物心ついたころから
長女に生まれたがために
不公平というか
姉妹間格差を感じて育ちました。
「お姉ちゃんなんだからちゃんとしなさい」
「みんなの見本にならなきゃだめでしょ!」
母親から、否定的とも感じる言葉を
かけられたりすることが
多かったように思っていました。
頭ごなしに怒鳴ると言う事は
ありませんでしたが
自分の考えや意見は通らず
納得はいかないものの
母のいう事を聞いていました。
「私は何もできない」
「私の考えは間違っているの?」
あらゆる決断の場面でも
母親の言葉に逆らうこともせず
高校進学時や就職先に至るまで
母親の思い通りにしてきました。
社会人になり
お給料の一部を母に渡し
それ以外のお金は
ほとんど洋服代に消えていました。
ファッションに関しては
人一倍興味があり
職場の仲間からも注目され
喜びを感じていたんです。
ファッションを通し
自己表現することで
満足感を得ていました。
この頃から、既に貯金は苦手で
お金があればあるだけ
洋服代につぎ込んでいました。
3年程OL生活を経験した後
結婚が決まったのですが
この時の私の貯金はわずかでした。
口酸っぱく母に注意されていましたが
私はその言葉を無視して
貯金はほとんどしませんでした。
いざ結婚となった時に
慌てないよう
母は、家に食費として入れていたお金を
一銭も使うことなく
私のために貯金してくれていたんです。
私が貯金できない子供だと
分かっていたかのようでした。
この時ばかりは母親に対し
感謝の気持ちもありましたが
またも「私はダメな子」というレッテルを
貼られたような気持ちにもなりました。
周囲の人との比較
小学2年生の時です。
うちは小さな商店街で
お菓子屋を営んでいましたが
経営が苦しくなり
父は会社員になりました。
店をたたみ、父の兄を頼り
近隣の市町に引っ越しました。
そこは、今まで住んでいた田舎とは大ちがい。
引っ越し先の小学校は
かなり児童数の多いマンモス学校で
私が在学中にも、
3つの学校に分かれた程で
1学年に7クラス。
田舎の小学校は1学年2クラスで
分校がありました。
転校生ということで
初めはちやほやされ過ごしていましたが
少し慣れた頃には
また違った転校生が来ます。
児童数が多ければ、当然ライバルも多く
田舎では何でも1番だった自分でしたが
転校を機に
多くの挫折感を味わうことになりました。
今思えば
「上には上がある」のは当たり前なのですが
当時は、周りの人と比べては、
自分は人より劣っていると
感じるようになってしまったんです。
完璧な自分を求めすぎて、現実に不満を感じていた
私には責任感が強い一面がありました。
妥協を許さないところがあり
少しでも完璧から外れると、
強いストレスを感じます。
「周りの人から自分はどう思われているんだろう」と
他人からの評価を常に意識し
承認欲求が強い傾向にあります。
これって、自信がない証拠なんですよね・・・
柔軟性に欠けるし、
一度決めたことは
なかなか変えられない頑固者です。
物事を白黒はっきりさせないと
気が済まず
人との関係がうまくいかないことが多かったです。
私に中にグレイはありませんでした。
人に頼るのが、最も苦手で
困っているのに意地を張り
精神的に追い詰めらることも
しばしばでした。
特に春先は情緒不安定になり
二人の妹が私の住むアパートに
様子を見に来ることがあったと
記憶しています。
借金を繰り返さないための思考と意識改革
お金を手に入れるために苦労して、
時間や労力をどれだけ費やしてきた事か。
なにか欲しいと思った時、
「本当に必要なものなのか?」
「一時的な満足感を求めているのではないか?」
考えれば簡単にわかる事なのに
消費の目的を明確にせず
冷静な判断が全くできていなかったんです。
家計簿をつけても続かない。
「家計簿なんかつけても、どうせ今月も赤字なんだから。」
と三日坊主で、はなから諦めていました。
亡くなった父に言われた言葉。
「ない袖は振れぬ」
今頃になって身に染みます。
自分自身にお金がなければ、
いざ自分の子供たちが困ったときに
援助することができないんだよ。
こんな内容の話でした。
父には私の借金の事で
随分と心配や迷惑をかけてしまいました。
今ある借金の月々の返済金額は
約58,000円
手取り額の29%にあたります。
ボーナスや残業はありません。
何とか滞りなく払えてはいますが
余裕がなく、少し厳しい状況です。
万が一、病気にでもなり
経済状況が悪化して、
返済が滞ってしまうのではないかと心配です。
冠婚葬祭など、大きな出費がある場合も
状況が厳しいです。
もうこれ以上
借金を繰り返したくはありません。
今、できること
支出の見直し
生活費を細かく見直し、固定費や変動費を削減できる項目がないか検討してみる。
収入を増やす
副業やアルバイトを始めるなど、収入を増やす方法を検討してみる。
専門家への相談
弁護士や司法書士、社会福祉協議会など、専門家に相談することで、
適切な解決策が見つかるかもしれません。
今までの黒歴史を振り返りながら人生100年時代を過ごすにはどうすれば改善できるのだろう。自分を客観的に見るために黒歴史を綴ろうと決めました。過去の金銭感覚を見つめ直すことは、これからの自分を変える第一歩になる、今からでも遅くない!そう信じ、頑張りたいと思っています。
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