65歳を目前にして『行きたくない』という気持ちが体に出始めた日のことを書きました。
先日の投稿から、私の周りの時間が、まるで背中を押されるように動き始めました。
あの日、お昼休みに新しい派遣会社への登録を済ませた私は、その勢いのまま、今の職場を離れたいという気持ちを、派遣会社の担当者さんに伝えました。
派遣という働き方だったことで、施設の方と直接気まずいやり取りをすることもなく、そこは少し救われた気がします。
心の負担が少なく済んだことに、ホッと胸をなでおろしました。
後から聞いた話では、今の施設からは私への不満や苦情などは何もなく、
「次回もぜひ更新してほしい」
そう言っていただいていたそうです。
その言葉は、本当にありがたかったです。
65歳の私でも、これまで頑張ってきたことを見てくれていた人がいたんだな……。
そう思うと、じんわり心が温かくなりました。
でもね。
嬉しい気持ちとは別に、私の中ではもう「ここで続けていく」という力が残っていませんでした。
少し前に新しく入られた方との関係が、どうしても私には難しかったのです。
その方は介護経験も豊富で、とても積極的。
施設にとっては、きっと頼りになる存在なのだと思います。
でも、その勢いやテンションの高さに、どうしてもついていけない自分がいました。
同じ勤務の日だと分かるだけで、胸が苦しくなる。
体が先に「少し休ませて」と言っているようでした。
誰かが悪いわけではない。
ただ、私の心と体には、もう無理をしないでというサインが出ていたのだと思います。
新しい一歩への道のり
新しい派遣会社へ登録したものの、すぐに希望に合う職場が見つかったわけではありませんでした。
「やっぱり難しいのかな……」
そんな気持ちも少しありました。
そんな時、今までお世話になっていた派遣会社の担当者さんが、ギリギリのところで声をかけてくださいました。
「こんなところがありますよ」
紹介していただいた職場は、まさに今の私が探していたような場所でした。
そこからは不思議なくらい話が進みました。
面接の日程も決まり、担当者の方ともスムーズにお話ができて……。
そして、あっという間に採用が決まりました。
ご縁というものは、本当に不思議ですね。
一歩踏み出した先で、思いがけない道が開けることもあるのだと感じました。
新しい一歩の裏側で
転職先が決まり、ホッとした気持ちもあります。
でも、今の施設を離れる準備を始めた今、思いがけない気持ちも出てきました。
少しずつ利用者様に、
「もうすぐ別の場所へ行くことになりました」
とお伝えしています。
すると、
「寂しいね」
「残念だね」
「もっといてほしかった」
そんな言葉をかけてくださる方がいて……。
そのたびに、胸がいっぱいになります。
新しい場所へ進むと決めたのに、今まで過ごした時間が愛おしく感じてしまう。
嬉しいはずなのに、胸が締め付けられるような複雑な気持ちです。
人の心って不思議ですね。
つらかったことだけではなく、嬉しかったことも、温かかった時間も、全部一緒に抱えて次へ進むんだなと思います。

今日の縁側便り
65歳という節目での職場変更。
周りから見れば、
「今さら環境を変えなくても……」
と思われるかもしれません。
でも、自分の心と体の声を聞いてあげられるのは、自分だけ。
そして、離れる場所が大切だったからこそ、こんなにも寂しさがあるのだと思います。
悩みながらも、自分の心の声を聞いて動き出した。
そんな自分を、今は少しだけ認めてあげたい気持ちです。
あの日、スマホを握りしめながら新しい派遣会社へ登録した私。
あの時の私は、きっと不安でいっぱいだったと思います。
それでも、自分の心の声を聞いて一歩踏み出した。
どちらも、私にとって大切な選択です。
新しい場所へ行くこと。
今までの場所に感謝すること。
その両方を胸に抱きながら、私はまた一歩進んでいこうと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。

