母のひと言と、沸騰しそうなコーヒー
朝の忙しい時間。
お弁当を詰め、洗濯を回し、コーヒーのお湯を沸かしはじめたところで、
母がふらりと台所に現れました。
「今度の休み、福引を引きに行きたいの。
それから、ついでにスーパーで買い出しもしたいの」
…え? そうなの。
そうしたいんだ、私の予定は置き去りのままに。
心の中では、湯気より早くモヤモヤが立ちのぼります。
「ねぇお母さん。まずは『都合どう?』が先じゃない?」
腹立たしさというより、
“私の時間は誰のもの?”と…そんな感覚でした。
「娘」という名の便利屋さんじゃない

母にとっては、娘に甘えるのも、頼るのも自然なこと。
長年一緒に過ごしてきた関係の中で、
「言わなくても伝わるでしょ?」という感覚なのかもしれません。
でも私は思うのです。
「私は亡き父の代わりでも、
ただの運転手でも、予定調整係でもない。」
手伝うこと自体は嫌じゃない。
買い物に付き合う日だってある。
福引だって、一緒にくじを引けば笑えるかもしれない。
ただね、
決定事項として伝えられると、
“私の都合は後回しでいいのね”と、
心に小さなトゲが刺さるんです。
「境界線」を作るのは、冷たいからじゃない
そこで私は、自分の心がつぶれないように、
やわらかな境界線を設けることにしました。
- 断るときは感情を乗せすぎない
- 理由はシンプルに、「その日は別の予定があるの」
- そして小さく、でも確実に伝える
「次は先に、都合を聞いてくれると助かるな」
この3つを、自分の中に小さなルールとして置いてみたのです。
そうしてみると、
こちらもギスギスせずにすむし、
母も「そうか」と受け止めてくれる余地があるんですよね。
今日の縁側便り
福引も、買い物も。
私の予定表に“相談”で入れてね。
親だから、家族だから、
なんでも当然ではない。
「聞く」
「考える」
「相談する」
たったそれだけで、
お互いの気持ちは軽くなるものです。

さぁ、今朝の沸騰しそうだったコーヒー、
淹れ直します。
ゆっくり飲めば、湯気と一緒にモヤモヤもふわりと消えていきますね。
今日もお話を聞いてくださりありがとうございます。
ばぁばちゃんは、いつでも縁側でお茶を淹れてお待ちしています。
縁側でお茶を淹れながら、今、私が学んでいること
以前、心にモヤモヤを抱えていた頃に、
空飛ぶ引きこもり小説家である、千聖さんの隠れ家カフェと出会いました。
何度かメールでやり取りをする中で、
千聖さんのあたたかい言葉に、どれだけ救われたことか…。
この出会いに大きな勇気をもらい、最近リアルでもお会いすることができ、大切な思い出が一つ一つ増えています。
今は「好きなことを仕事にする生き方」を未来型*夢の降る道で学んでいます。
まるで大人のための寺子屋みたいな場所。
ここで「山ごもり仙人」と呼ばれる竹川さんや、
私の心をやさしくほぐしてくれた千聖さんに出会うことができました。
よかったら、あなたもこっそり覗いてみてくださいね。



