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認知症の方への“ガミガミ指示”に心が痛む日──現場で感じたこと

介護現場の声

更新手続きで感じた小さなため息

今日、派遣会社で契約更新をしました。

内心では、そろそろ別の職場へ移ろうか…そんな考えもよぎっていました。

けれど担当者さんから、
「来春は求人が豊富になります。今動くより安心ですよ」
とアドバイスを受け、いったん継続することに。

納得はしているのに、心の奥には小さなため息が残りました。

今の職場に、どうしても好きになれない部分があるからです。

認知機能が落ちている方に向けられる“怒鳴り声”

日々胸が痛むのは、責任者の対応です。

認知機能が落ちている利用者さんに対し、
早口で矢継ぎ早に、そしてガミガミと怒鳴るように指示を出すことがあります。

理解するにも時間が必要。

焦る必要なんて、本来どこにもないのに──
その一瞬が奪われてしまう。

混乱した表情や怯えた目を見ると、
こちらの胸までぎゅっと締めつけられます。

“昼食提供の中止”という悲しい現実

さらに先日、忘れられない出来事がありました。

支払いが滞っている利用者さんに、
「お金が入るまで昼食は出しません」
という対応が取られたのです。

節約のため、と説明はされましたが、
その言葉が胸に落ちることはありませんでした。

食事は高齢者の方にとって、
・栄養
・楽しみ
・安心
・“自分は見放されていない”という感覚
そのすべてを含んだ大切な時間です。

空腹は心まで寂しくしてしまいます。

その唯一の楽しみを奪ってしまうやり方に、
どうしても違和感と悲しさが残りました。

私にできるごく小さな寄り添い

派遣という立場では、
制度を変えたり、責任者に強く意見したりはできません。

それでも、目の前の利用者さんに
“安心のひと呼吸”を渡したい──
その思いだけは消えません。

「ゆっくりで大丈夫ですよ」
「今日は調子がいいね」
「少し休みましょうね」

そんな声かけ一つでも、不安が和らぐ瞬間があります。

私はその一瞬を大切にしたいのです。

異動は簡単。でも、心は簡単じゃない

派遣なら、異動する事はとても簡単。

希望を出せば、すぐに別の施設に行くことだってできます。

けれど私は、どうしても思ってしまいます。

──私が去ることで、この方たちを見捨ててしまうことにならないだろうか。

もちろん私一人では状況を変えられません。

それでも、短い時間でもいい。

私がいるあいだだけでもいい。

安心や安らぎを感じてもらえる瞬間を
一秒でも長く届けたい。

その気持ちが、今の私をこの場所につなぎとめています。

春までの“静かな助走”

来春になれば、また違う道が開けるかもしれません。

より優しい空気の流れる場所で働ける日が来るかもしれない。

でも今はまだ、ここで寄り添う時間を選ぼうと思います。

今日出会った利用者さんが、
少しでも安心して過ごせますように。

その願いだけを胸に、明日も現場に向かいます。

今日の縁側便り

夕暮れの車窓から見える街路樹は、

色づいた葉が風に揺れ、静かに季節の終わりを告げていました。

肌を刺すような冷たい空気の中、ヘッドライトが道路を柔らかく照らし出します。

日が短くなった空の下、ゆっくりと帰路をたどりながら、
今日も一日が無事に終わったことにほっと胸をなでおろしました。

人の心も季節と同じように、ゆっくりと変わりながら少しずつ整っていくもの。

車の静かな揺れに身を任せながら、
そんなことを思いつつ、自分の心にも小さな灯りを灯してあげたくなる帰り道でした。

今日も読んでくださって、ありがとうございます。

ばぁばちゃんは、いつでも縁側でお茶を淹れてお待ちしています。

今、学んでいること

以前、心にモヤモヤを抱えていた頃に、

空飛ぶ引きこもり小説家である、千聖さんの隠れ家カフェと出会いました。

何度かメールでやり取りをする中で、

千聖さんのあたたかい言葉に、どれだけ救われたことか…。

この出会いに大きな勇気をもらい、最近リアルでもお会いすることができ、大切な思い出が一つ一つ増えています。

今は「好きなことを仕事にする生き方」を未来型*夢の降る道で学んでいます。

まるで大人のための寺子屋みたいな場所。

ここで「山ごもり仙人」と呼ばれる竹川さんや、
私の心をやさしくほぐしてくれた千聖さんに出会うことができました。

よかったら、あなたもこっそり覗いてみてくださいね。

未来型*夢の降る道 好きな事を仕事にする生き方の紹介画像
心の灯りをともしてくれる学びの場所『未来型*夢の降る道』。ここで、新しい一歩を学んでいます。
minne「ばぁばちゃんの台所カフェ」紹介画像
ガーランドを中心に、北欧生地を使った小物を販売しています。ひとつひとつ丁寧に、手づくりのあたたかさをお届けできたら嬉しいです。
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