「行けるときに行こう」母と三姉妹の計画
週末、三姉妹と母の四人で一泊二日の旅に出かけます。
こうして母と娘だけで宿泊するのは、実はこれが初めて。
それぞれ子育ても終わり、ようやく自分の時間が持てるようになった今、
「行けるときに行こう」──そう声を掛け合って決めました。
母は85歳。
昔のように長い距離を歩くのは難しくなりましたが、
無理をせず、ゆっくり温泉に浸かり、
たくさん笑って過ごす時間を何よりの目的にしています。
週末、三姉妹と母、四人で一泊二日の旅行に出かけます。
西伊豆への道、懐かしい記憶とともに

新幹線で三島へ。
そこからレンタカーで西伊豆の海沿いを走ります。
途中、「明太パーク」でちょっと腹ごしらえし、「土肥金山」にも立ち寄る予定。
実はこの伊豆の道、私にとっては懐かしい道でもあります。
50代半ば、何もかもがイヤになり、
現実から逃げるようにして、
私は伊豆に三年間、ひとりで暮らしていた時期がありました。
あの頃の私は、何もかもから距離を置きたくて、
見知らぬ土地で静かに暮らしていたんです。
今思えば“逃避行”だったけれど、
あの時間があったから、今の私がある──
そんな気がしています。
今回の旅では、母にそんな話も少しできたらいいなと思っています。
あの頃の私が、どんな場所でどんな気持ちで生きていたのかを。
宿は「俺の家」、口コミの決め手は“料理”

車窓から見える駿河湾のきらめきを眺めながら、
目的地の雲見温泉へ──。
今回の旅のメインは、民宿「俺の家」。
口コミでの評判がとても良く、特に料理のボリュームと味が絶賛されていました。
調べてみると、どうやらバイカーに人気の宿なのだとか。
勝手な持論ですが、「男性の口コミが良い宿は、間違いがない」んです。
気取りがなく、ボリュームがあって、味も確か──
そんな雰囲気に惹かれて、今回はこちらに決めました。
海の幸を堪能して、温泉にゆっくり浸かって、
夜は四人で思い出話に花を咲かせる予定です。
帰りは堂ヶ島から伊豆の国へ

翌日は堂ヶ島で洞窟巡りを楽しみ、
明神池を訪れてから伊豆の国パノラマパークへ。

ロープウェイで山頂まで上がり、
富士山と伊豆の景色を眺めながら、母と「来てよかったね」と言えたら最高です。
レンタカー返却は17時。
少しハードですが、
それでもこの二日間をめいっぱい楽しみたい。
きっと、昔の私が心の中で
「おかえり」とつぶやいてくれるような気がします。
今日の縁側便り
あのころの私は、気まずい思いを抱えながら家を飛び出しました。
あのときの母の心配や悲しみを思うと、
今でも胸の奥が少し痛みます。
でも、今回こうして母と同じ風景を眺められることが、
何よりの贈り物のように感じています。
伊豆の海は、すべてを包み込んでくれるように優しい。
今の私はもう逃げてはいません。
母と笑い合いながら、その海をもう一度見に行ってきます。
旅行後には旅の余韻もお届けできたらと思っています。
今日も読んでくださって、ありがとうございます。
ばぁばちゃんは、今夜も縁側でお茶を淹れてお待ちしています。
今、学んでいること
以前、心にモヤモヤを抱えていた頃に、
空飛ぶ引きこもり小説家である、千聖さんの隠れ家カフェと出会いました。
何度かメールでやり取りをする中で、
千聖さんのあたたかい言葉に、どれだけ救われたことか…。
この出会いに大きな勇気をもらい、最近リアルでもお会いすることができ、大切な思い出が一つ一つ増えています。
今は「好きなことを仕事にする生き方」を未来型*夢の降る道で学んでいます。
まるで大人のための寺子屋みたいな場所。
ここで「山ごもり仙人」と呼ばれる竹川さんや、
私の心をやさしくほぐしてくれた千聖さんに出会うことができました。
よかったら、あなたもこっそり覗いてみてくださいね。



