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ばぁばちゃんの衣裳部屋⑦ 小さなシャツに四苦八苦──2cmの差に泣かされた日

ばぁばちゃんの小さな衣装部屋

シャツと、あの黒タオル。
ここまで揃えば、もう完成はすぐそこ——のはずでした。

なかなか決まらなかったシャツの生地も、あれこれ迷った末に
「これなら」と思えるものに出会い、ようやく注文。

今日はその到着を待ちきれず、
手元にあった白無地で試作品を作ってみることにしました。

手に入れたのは、27cmドール用の型紙。

2cmの差を甘く見ていました


今回も、リカちゃんパパがモデル。29cmです。

「2cmくらい、大した差じゃないでしょう」

そんな軽い気持ちで縫い始めたのですが——

これが、なかなかの曲者でした。

出来上がってみると、まさかのジャストサイズ。

製作途中、若干の不安はありましたが、縫い始めると止まらない。

出来上がった瞬間、

「あ、着れないかも」と思いました。

余裕がまったくなく、とりあえず着れたけれど、
着せ替えのたびに袖を通すだけで、もういっぱいいっぱいです。

「あれ?こんなはずじゃ…」と苦笑い。

思っていた以上に、リカちゃんパパはマッチョで、
特に胸まわりが見事にパツパツ。

もう、見事なくらいパツパツです。

まさかのパツパツ問題

前は閉じられるのですが、どこか緊張感があって、
少しでも動いたら「ピシッ」と音がしそうな気配です。

そしてふと、頭に浮かんだのが
モデルにしている 藤井風 さんのこと。

あのしなやかな動きが、ふっと浮かんできて、

あんなに軽やかに踊る方なのに、
このシャツでは、さぞかし踊りにくいだろうなぁ……と、
なんだか申し訳ない気持ちになってしまいました。

ご本人はしなやかに舞うのに、
こちらの世界では腕を上げるのもひと苦労。

小さなシャツ一枚で、
こんなにも動きが制限されてしまうのですね。

たった2cm。されど2cm。

この小さな世界では、そのわずかな差が
ちゃんと主張してくるのだと、しみじみ感じました。

「これはいかん、ちゃんと踊れるシャツにしてあげなくちゃ」

そんなことを思いながら、
もう一度、型紙と向き合うことにしました。

黒タオルはシンプルなので、
シャツが仕上がったあとに、そっと添える予定です。

完成まで、もうひと頑張りです。

今日の縁側便り

昨晩の雨も上がり、空気がすっきり。

春の陽ざしがやわらかくて、

つい手を止めて、ぼんやりしてしまう午後でした。

うまくいかないこともあるけれど、
それもまた、手仕事の楽しさのひとつですね。

焦らず、少しずつ。

今日もいい一日。

そんな日が、またひとつ増えました。

お読みいただき、

ありがとうございます。

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