こんにちは。
今日は、久しぶりに高速道路を走って、娘の家に行ってきました。
昨晩、娘から急きょ連絡があったんです。
「明日、運動会なんだけど」
えっ、明日?
急なお誘いでしたが、行かない理由はありません。
秋晴れの空の下、早朝から車を走らせました。
今日の主役は、3人いる孫のうち、一番下の小学5年生。
普段は、支援学級で学んでいる子です。
運動会では、支援学級の子どもたちも、ほかの子どもたちに交じって、同じ競技に参加します。
普段とは違う環境で、たくさんの子どもたちと一緒に行動する一日。
きっと、本人にとっても緊張する時間だったと思います。
走りたかったのに……
最初の種目はリレーでした。
私たちは、孫が走る姿を見逃さないように、目を離さずに待っていました。
ところが、順番が回ってきても、孫が走りません。
どうして?
私たちには、何が起きたのか分かりませんでした。
とうとうアンカーの番になり、リレーは終わってしまいました。
そのあと、自席に戻ってきた孫が言いました。
「俺、場所間違えちゃった。走りたかったのに」
その言葉を聞いて、胸が痛くなりました。
走りたくなかったわけではありません。
並ぶ場所を間違えてしまい、走ることができなかったのです。
事前に分かっていたら
昨年までは、学校から走る順番や場所を知らせるプリントが届いていました。
ところが、今年はプリントがありませんでした。
娘も最初は、自分がプリントを見逃してしまったのか、それとも孫が渡し忘れたのかと思っていたそうです。
そこで、先生に尋ねてみました。
すると、今年からプリントの配布をやめたとのこと。そして、来年も配布する予定はないと説明されました。
私も、その説明をそばで聞いていました。
もちろん、学年が上がれば、自分でできることを増やしていくのも大切なことです。
でも、運動会は普段の学校生活とは違います。
たくさんの子どもたちが動き、いつもとは違う場所で、自分の順番や立ち位置を確認しなければなりません。
事前に走る順番や場所を確認できていたら、今回のことは防げたかもしれません。
プリントの配布をやめるのであれば、家庭でも準備ができるように、別の方法で知らせてもらえたらよかったのに……。
そう思いました。
伝えることと、見守ること
先生からは、本人には伝えてあったと説明があったそうです。
けれど、伝えてあったからといって、必ずそのとおりに行動できるとは限りません。
緊張したり、周りの様子に戸惑ったりして、分からなくなってしまうこともあります。
競技が終わったあと、先生は孫に「走るの嫌だったの? やめちゃったの?」と尋ねていました。
先生に責めるつもりがあったとは思いません。
それでも、走りたかったのに走れなかった孫の気持ちを思うと、もう少し違う声のかけ方があったのではないかと感じました。
先生方にも、それぞれ事情があると思います。
今年は、支援学級に新しい1年生が3人加わったと聞きました。
先生方も、子どもたちへの対応に追われていたのかもしれません。
大勢の子どもたちが参加する運動会で、一人ひとりを常に見守ることが難しいのも分かります。
それでも、家族としては、もう少し配慮がほしかった。
それが、今回の正直な気持ちです。
「次の二人三脚は頑張る!」
リレーでは走れなかった孫。
きっと、悔しかったと思います。
楽しみにしていた競技に参加できなかったのですから。
それでも、孫ははっきりと言いました。
「次の二人三脚は頑張る!」
その言葉を聞いて、私は孫の強さを感じました。
次の種目は障害物競走です。
ムカデ競争、二人三脚、麻袋に入ってぴょんぴょん進む競技など、いくつかの種目に分かれていました。
孫が参加したのは二人三脚。
自席から入場門へ向かうときも、孫は「緊張する」と話していました。
先生から特に指示がない中、周りの5年生たちが動き出す様子を見て、一番後ろからついて行きました。
周りの様子を見ながら、自分で行動しようとしていたんですね。
実は、練習のときには転んでしまい、少し自信をなくしていたようです。
本番は大丈夫かな。
私は、ドキドキしながら見守りました。
そして、いよいよ二人三脚。
孫は相手の子と一緒に走りました。
転ばずに、最後まで走り切ることができました。
速さを競うことよりも、無事に走り切れたことが、私はうれしかった。
本当によかったね。
心の中で、何度もそう言いました。
周りの5年生と比べると、孫は体が小さく、2〜3学年下に見えるほどです。
けれど、小さな体で、みんなと一緒に競技に参加していました。
緊張していても、失敗して悔しくても、もう一度頑張ろうとする。
その姿を、私はしっかりと目に焼きつけました。
支援することと、本人に任せること
今回の運動会を見て、改めて考えたことがあります。
子どもが成長するにつれて、自分でできることを増やしていくのは大切です。
何でも先回りして手伝う必要はありません。
でも、本人に任せることと、困っていても気づかずに任せきりにすることは、違うのではないでしょうか。
頑張りたい気持ちを支える
本人に説明したから大丈夫。
もう5年生だから、自分でできるはず。
そう考えることもあるかもしれません。
けれど、緊張すると、普段できることができなくなる場合もあります。
周りの子どもたちの動きを見ながら、一生懸命に次の行動を考えている子もいます。
だからこそ、必要な場面では、ほんの少しの声かけや確認が、大きな助けになるのではないかと思います。
自分で頑張ろうとしている子が、その力を発揮できるように支えること。
私は、そんな配慮があってほしいと感じました。
もちろん、子どもによって必要な支援は違います。
何でも大人が決めてしまうのではなく、本人が自分でできることは見守り、困っているときには必要な手助けをする。
そのバランスは難しいのかもしれません。
でも、子どもが頑張ろうとしている気持ちを、周りの大人が見逃さずにいたいものです。
孫には、孫のペースがあります。
できることもあれば、難しいこともあります。
失敗することもあります。
それでも、頑張りたい気持ちは、ちゃんとあるのです。
今日の孫を見て、私はそのことを改めて感じました。
「ばぁばちゃん、もう帰っちゃうの?」
運動会が終わり、娘の家で過ごしていると、夕飯はパパがお寿司屋さんに連れて行ってくれると、孫がうれしそうに話してくれました。
よかったね。
今日は、いっぱい頑張ったものね。
私は翌日が仕事だったので、早めに帰ることにしました。
すると、孫が言いました。
「え? ばぁばちゃん、もう帰っちゃうの?」
あらあら。
そんなことを言われたら、帰りたくなくなっちゃうじゃない。
でも、明日は仕事。
後ろ髪を引かれながら、帰宅しました。
そして、来週は二番目の孫、中学生の運動会があります。
「また来週来るからね」
そう約束して、家をあとにしました。
今日はいろいろなことがありました。
リレーを走れなかった悔しさ。
二人三脚を走り切った喜び。
そして、帰り際の孫のひと言。
うれしいことも、考えさせられることもあった一日でした。
でも、今日、孫が頑張っていた姿は、私の大切な思い出になりました。
これからも、孫たちが自分らしく成長していく姿を、そばで見守っていけたらと思います。
今日の縁側便り
うまくいかないことがあっても、次に向かって頑張ろうとする。
そんな孫の姿に、私のほうが勇気をもらいました。
小さな体で、一生懸命に走った孫。
今日の頑張りを、ばぁばちゃんは忘れないよ。
来週も、また会いに行くからね。
お疲れさま。
そして、よく頑張りました。
ばぁばちゃんより。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
