人生アルバム

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『目が一番大事なんです』と言われた日――工房で覚えた、私の手の記憶

工房の記憶ミシンを踏む音を聞いていると、ふと、昔のことを思い出します。子育てをしていた頃、私は内職でカントリー雑貨を作っていました。アンファンというブランドの仕事で、パイン材の小物にステンシルをしたり、ぬいぐるみや布小物を縫ったりしていまし...
人生アルバム

「いってらっしゃい」と言ってくれた人〜後悔しないために、今できること〜

春の風がやわらかくなってくると、ふと、思い出す人がいます。もう一度会いたいなあと思いながら、そのままになってしまった人のことを。元義理の母のことです。子どもたちの大好きなばぁば30年前に離婚したあとも、子どもたちを連れて、時々会いに行ってい...
ばぁばちゃんの手仕事

伯母が仕立てた絣の着物のハギレと昭和の思い出|小地谷カスリで作るミニチュアガーランド

先日、長年しまい込んでいた和ダンスを開けてみると、思いがけない宝物に出会いました。それは、嫁ぐ際に母から持たせてもらった絣の着物のハギレです。伯母(母の姉)が仕立ててくれたその着物は、当時花嫁衣裳や着装をしていた伯母ならではの丁寧な仕事が施...
人生アルバム

モクレンの花が咲く頃、思い出す人― 菜の花畑と、あの春の記憶 ―

春になると、白いモクレンの花が空に向かって咲き始めます。その花を見るたびに、私はある人のことを思い出します。もう二十年も前のことなのに、モクレンの季節になると、あの春の日の景色が昨日のことのようによみがえります。大きな花びらが風に揺れて、ど...
ばぁばちゃんの手仕事

リカちゃんサイズのちょうちん袖ブラウス|ガーランドにのせた私の憧れ

「かわいい」のその先へリカちゃんサイズのちょうちん袖ブラウスを縫いました。それは、幼い頃の私への小さな返事でもありました。手のひらにのるほどの、ほんとうに小さな一枚です。現代で言う、ポワン袖。ドールに着せた瞬間、思わず口から出ました。「かわ...
人生アルバム

あの白いワンピースを、今日、縫いたいと思った日

こんばんは。今朝は、自室のレースカーテン越しに外を眺めていました。鳥の声がして、風の音もする。のどかな朝のはずなのに、なぜか心が落ち着かない。きっと、窓の向こうの景色が好きではないのだと、ふと気づきました。本当に見たい景色もし、いま見たい景...
人生アルバム

野菜箱の中の梅の枝と、備前の花瓶

時々利用している、らでぃっしゅぼーやの野菜箱。今週も、いつものように箱を開けました。青々とした葉物野菜に、土のついた根菜。台所で献立を考えながら手を伸ばした、その時です。箱の中に、一本の細長い枝がありました。野菜の中に、すっと置かれていた一...
ばぁばちゃんの暮らし

声を失っても、笑顔で迎えてくれた友へ

久しぶりに会いに行った親友は、もう声を出せなくなっていました。「また今度」と言っていた“今度”は、気づけば遠い日に変わってしまうことがあります。声を失っても笑顔で迎えてくれた親友との再会を、静かに綴りました。
人生アルバム

「嫌な娘だ」と自責する私の胸の奥は、いつもドロドロしている

「嫌な娘だ」と自責する64歳の私。経済的な理由で戻らざるを得なかった実家で、84歳の母と再び同居を始めました。親子の複雑な関係性、ドロドロした心境、そして「居場所がない」と感じるリアルな胸の内を正直に告白します。
人生アルバム

母との二人暮らし、長女としての葛藤と妹の存在

母との二人暮らしでイライラや葛藤を抱える長女の私。高齢の母にきつい言葉を言ってしまう自分の罪悪感や、たまに妹に愚痴を話して気持ちを整理する様子を、正直に綴ったエッセイです。