もしかしたら、
今この文章を読んでいるあなたは、
私と同じように、うつ病を抱えるお子さんのことで深く悩んでいるかもしれません。
返信のないメッセージ。
消えない希死念慮の言葉。
胸が締め付けられる日々を送っているのではないでしょうか。
あるいは、今、
あなたが辛い気持ちの中にいて、誰にも言えずに苦しんでいるかもしれません。
私の娘もまた、3人の子を持つ母親でありながら、うつ病と闘っています。
この記事は、そんなあなたに、決して一人ではないということを伝えたい。
そして、私自身の経験を通して、少しでも心の支えになることができればという願いを込めて書きました。
娘の状況と、そこから学んだこと

私の娘は、遠方に住んでおり、年に数回しか会うことができません。
連絡はいつも私からで、一方通行に感じることが多く、返事が来るまでには時間がかかることもあります。
でも、分かっているのです。
返事がない時、それは娘の心が深く沈んでいる時なのだと・・・
先日、連休を利用して娘の家を訪ねた際、娘は夫と喧嘩をしていて留守でした。
娘の夫から
「俺が怒ったから、家を出てしまった」と聞きました。
それから間もなくして、娘からのメッセージが!
『希死念慮が消えない』という文字に、私はいてもたってもいられなくなりました。
そばにいて支えてあげられないもどかしさ、
そして、もしかしたらもう二度と会えないのではないかという恐怖に襲われました。
そんな状況の中で、私はただ娘の帰りを待つことしかできませんでした。
それから数時間たった頃、
『子供たちと先にご飯食べててね』と娘から短い返信が来ました。
「生きていてくれた」
「子供たちのことを考えてくれている」
安堵感に、心底救われたのです。
この経験を通して、私は、直接そばにいられない。
それでも、娘の存在を信じ、見守ることしかできないのだと痛感しました。
親として大切にしたい関わり方

専門家ではない私にできることは限られています。
でも、親として、娘に寄り添う気持ちだけは持ち続けていたいと思っています。
娘が辛い気持ちを打ち明けてくれた時、私は決してその気持ちを否定せず、
『話してくれてありがとう。つらいね』と、
まず受け止めるようにしています。
そして、『あなたが大事だから、どうしても心配になる』と、
私の素直な気持ちを伝えるようにしています。
それは、娘に孤独を感じてほしくないから。
無理に返信を求めるのではなく、
『いつでも連絡してね』と伝え、ひたすら待つしかありません。
娘のペースを一番に尊重し、気持ちをおさえるよう心がけています。
文章より気持ちが伝わるのでは?と思い、電話もかけましたが、娘が電話に出る事はありませんでした。
私の娘との主な連絡手段はLINEのみ。
電話にはあまり出たがらない娘にとって、文字でのやり取りは、負担が少ないのかもしれません。
以前はいつも『最近どう?』と書き出していました。
それは、娘を気遣う私なりの言葉でしたが、
「もしかしたら、娘にとっては答えにくい問いかけなのか?」と、
今は思っています。
娘は、病院に行ったことや、お薬が変わったことなど、自分の状況を話してくれることがあります。
短い言葉ではありますが、少し安心します。
LINEの文面からは、娘の気持ちが良い時もあれば、落ち込んでいる時もあることが伝わってきます。
静かに押し寄せる波の時もあれば、激しい嵐の時もある・・・
娘の心は、常に揺れ動いているのだと感じます。
『今どこにいるの?』と私は聞きません。
『少しでも落ち着ける場所にいる?』と・・・
娘の身を案じることしかできないのです。
何よりも、私が娘にとって『話せる存在』であり続けること。
それが、遠くにいる私にできる、一番大切なことで、唯一できる事だと信じています。
うつ病に悩む方へのメッセージ

もしあなたが今、出口の見えない辛さの中にいるなら、どうか一人で抱え込まないでください。
私の娘も、あなたと同じように苦しんでいます。
でも、あなたは決して一人ではありません。
あなたの周りには、あなたのことを心配し、支えたいと思っている人が必ずいます。
今はゆっくり休んでください。
無理に頑張る必要はありません。
もう決して頑張らないで!
今までも十分頑張ってきたのだから。
少しずつでも、気持ちが落ち着ける時間が増えることを願っています。
もし、誰にも話せないと感じたら、専門家の力を借りることも考えてみてください。
あなたは、生きる価値のある大切な存在です。
お子さんのうつ病で悩む親御さんへのメッセージ

お子さんのことで眠れない夜を過ごしているかもしれません。
もどかしさや不安で押しつぶされそうになっているかもしれません。
でも、あなたは決して一人ではありません。
同じように悩んでいる親御さんはたくさんいます。
私もその一人です。
お子さんを支えるためには、まずご自身の心と体の健康を大切にしてください。
信頼できる人に気持ちを打ち明けたり、休息する時間を持ったりすることも大切です。
『私は娘に何かしてあげられているのだろうか?』と、
不安になったこともありましたが、
娘の表情を見た時に、私がそばにいるという安心感が、娘にとって大きな支えになっていると実感したんです。
私たち親は、ただ信じて、見守ることしかできないかもしれませんが、その気持ちは必ずお子さんに伝わると信じ、一緒に待ちましょうね。
今日の縁側便り

これからも、私は娘の気持ちに寄り添い続け、できる限りのサポートをしていきたいと思っています。
そして、この経験が、同じように苦しんでいる誰かの心に、少しでも届くことができればと願っています。
あなたは一人ではありません。

ここは、いつでもふらりと立ち寄れる場所。
あなたと静かな時間を過ごしたくて、ブログの中に「実家のような、いつでも帰ってこられる場所」を作りました。
これからも、季節の移り変わりや、日々の出来事、そして心温まるレシピなどを、ゆっくりと綴っていきたいと思っています。
どうぞ、お気軽に遊びに来てくださいな。
ではまた、お茶を淹れてお待ちしています。
読んでいただき、ありがとうございます。

おかえりなさい。
「ばぁばちゃんの台所カフェ」より