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苦手な猫が教えてくれたこと|事情を知ると見え方が変わった朝

人生アルバム

苦手な猫との思いがけない朝

こんにちは。

今朝、雨戸を開けた瞬間、思わず「えっ!」と声が出そうになりました。

私の部屋の室外機の上に、大きな猫がいたのです。

実は私は、猫が大の苦手。

庭先で見かけようものなら、「シッシッ!」と追い払ってしまうくらい苦手なんです。

ところが今朝の猫は、昭和の古い家ならではのギーギーとうるさい雨戸を開けても、ほとんど動じません。

「なんて図々しい猫なんだろう。」

最初はそう思いました。

でも、よく見ると毛並みには艶がなく、どこか元気がありません。

母に聞いてみると、

「その子はミーちゃん。隣のおばあちゃんが餌をあげているみたい。」

とのことでした。

「餌をあげるなら飼ってあげればいいのに。」

そんなことまで思ってしまいました。

それでも、よりによって私の部屋の室外機の上。

「困ったなぁ」と思っていると、母がもう一言。

「高齢の猫で、耳もあまり聞こえていないみたいだよ。」

事情を知ると見え方が変わる

その言葉を聞いた途端、さっきまで「図々しい猫」に見えていた姿が、少し違って見えました。

あらためてミーちゃんを見ると、眠っていたというより、安心して体を休めているように見えました。

昭和の古い家らしいギーギーという雨戸の音にも動じません。

「ここなら大丈夫。」

そんな場所を見つけて、静かにひと休みしていただけだったのかもしれません。

よりによって猫が苦手な私の部屋の室外機の上。

不思議なご縁だなあと、あとになって思いました。

もちろん、猫は今でも苦手です。

だから声をかけることも、撫でてあげることもできません。

でも、今朝の私は追い払うこともせず、ただ静かに見守っていました。

それが、そのときの私にできる精一杯だったように思います。

私は、事情を知らないまま「図々しい猫」だと決めつけていました。

ほんの少し背景を知っただけで、見え方はこんなにも変わるものなんですね。

今朝、室外機の上で静かに休んでいたミーちゃんは、そんな小さな気づきを私に残してくれました。

今日の縁側便り

苦手なものを急に好きになることはありません。

相手の事情を知ることで、少しだけ見方が変わることはあるのかもしれません。

今朝、私がミーちゃんにしてあげられたことは、追い払わず、そっと見守ることだけでした。

それでも、その「何もしなかったこと」に、小さな意味があったような気がしています。

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