こんにちは。
今日は、委託販売の二回目の納品に美容院へ行ってきました。
「一つでも売れていたらいいな。」
そんな小さな期待を胸に、新しく作った作品を抱えて売り場へ向かいました。
今回納品した作品は、雨の日にミシンに向かって作ったものです。
制作の様子は、こちらの記事に綴っています。
でも、動いていたのは、最初に店長さんが購入してくださった二点だけでした。
その後は一つも動いていませんでした。
少しだけ肩の力が抜けました。
── 作る人と、魅せる人。二人で作った小さな売り場
少しだけ肩を落とした二回目の納品
アシスタントさんが作品を並べてくださっていました。

もちろん、私のために時間を作って飾ってくださったことは本当にありがたいことです。
でも正直に言うと、私自身も「これでは作品の良さが伝わりにくいかもしれない」と感じました。

新しく準備した作品も一緒に並べ直そうと、自分なりに何度も置き換えてみました。
けれど、どうしてもしっくりきません。
私は作品を作ることは大好きです。
でも、飾ることは昔から苦手。
思い切って店長さんに打ち明けました。
「私、作ることは好きなんですけど、飾るのは苦手で……。どうしたらいいでしょう。」
「私に任せて!」その一言で景色が変わった
すると店長さんは忙しい手を止めて、
「私に任せて!手が空いたら一緒にやってみよう。」
と笑顔で言ってくださいました。
その一言が、とても嬉しかったんです。
店長さんの手が空くまで時間があったので、近くのセリアへ。
アイアンバスケットやレターラック、メッセージカード、額縁など、ディスプレイに使えそうなものを買ってきました。
美容院へ戻ってからは、YouTubeでディスプレイの動画を見ながら勉強。
気がつけば二時間ほど経っていました。
「売る」ということは、作品を作るだけではない。
そんなことを考えながら店長さんを待っていました。
レジ横の”特等席”という贈りもの
お昼を過ぎた頃、
「ごめんねー。手が空いたからやろう!」
と店長さんが声をかけてくださいました。
作品を眺めながら、
「壁に飾るより、こっちの棚の方が絶対いいと思う。」
そう言うと、レジ横に飾られていたアクセサリーを素早く片付け、スペースを作ってくださったのです。
そこは、お客様がお会計をしたり、順番を待ったりするソファのすぐ前。
まさに特等席でした。
「えっ、いいんですか?本当にこの場所を貸してくださるんですか?」
思わず飛び上がりたくなるくらい嬉しくなりました。
店長さんは笑いながら、
「私、こういうの飾るの大好きなの。」
と、どんどん作品を並べていきます。
その姿を見ているだけでワクワクしました。
「もう、本当にまじめなんだから」
今度は私に、
「メッセージカードを書いてみて。」
と、ポスターカラーやカードを渡してくださいました。
私はいつものように黒いペンで、
「保温・保冷機能付きペットボトルカバー&お弁当ポーチ」
と書きました。
すると店長さんはクスッと笑って、
「もう、本当にまじめなんだから。」
「もっと色を使って!」
「値段も大きく書いた方がお客様には見やすいよ。」
と優しく教えてくださいました。
正直なところ、少し恥ずかしかったのですが、その日の私は不思議なくらい素直でした。
「なるほど。」
「そうやって伝えるんだ。」
一つひとつが新しい発見でした。
二人で思わず「かわいいー!」
すべて並べ終え、お客様が座るソファから売り場を眺めてみました。

朝見た売り場とは、まるで別の景色でした。
作品が種類ごとに並び、説明書きや価格も見やすくなっています。
売り場が変わるだけで、作品まで生き生きして見えるから不思議です。
作ったのは同じ作品なのに、「見せ方」でこんなにも印象が変わるのだと、初めて知りました。
思わず店長さんと顔を見合わせ、
「かわいいー!」
と声がそろいました。
あの瞬間、作品が喜んでいるように見えたのは、きっと私だけではなかったと思います。
いつの間にか、朝の少し寂しかった気持ちは、どこかへ消えていました。
今日の縁側便り
今日は、作品ではなく、私自身が育ててもらった一日だったのかもしれません。
「私は作る人。」
「店長さんは魅せる人。」
それぞれ得意なことは違うけれど、一緒に力を合わせたら、小さな売り場が思わず笑顔になる場所へ変わりました。
人は何歳になっても、新しいことを教えてもらえる。
そして、「できません」と素直に言えることも、一つの勇気なんですね。
次に美容院へ行く日には、どんな景色が待っているでしょう。
そんな小さな楽しみが、また一つ増えました。
次回は、この売り場から嬉しいご報告ができたらいいなと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

