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御前崎灯台に「ただいま」変わってしまった店、変わらなかった海

御前崎灯台 カフェ巡り

時々、思い出の場所を訪れたくなることがあります。

あの頃の自分と、今の自分が交差する場所。

変わらない景色に心が温かくなりながら、ふと立ち止まり、時間を感じる瞬間。

そんな場所が、私には御前崎灯台のすぐ近くにあります。

かつて家族と、友人と、何度も足を運んだあのご飯屋さん

しかし、今その店はもう、私が知っていた姿ではなくなっていました。

でも、たとえ店が変わっても、あの海の景色だけは、私の心の中で変わることはありません。

「ただいま」と言いたくなる、あの場所

今日はそのことを、少しだけお話ししたいと思います。

変わってしまった店

御前崎灯台の足元。海を見下ろす絶景食堂「紀行茶屋」2021年8月末にて閉店。

その御前崎灯台 思い出の店「紀行茶屋」は、御前埼灯台の間近にあります。

海抜35メートルから遠州灘を一望できる絶景が特徴で、30年以上ににわたり、地元住民や県内外の観光客に親しまれてきたお店です。

海を見下ろす絶好のロケーションにあって、漁師町のお母さんが切り盛りしていた活気あるご飯屋さんでした。

免許取りたての頃から、通い続けたあのご飯屋さんが、もうなくなってしまっているなんて、信じられませんでした。

最初にその店を見たとき、「あれ?」と思いました。

「晴れと sora Cafe」外観。

店構えがまったく違う!

「晴れと sora Cafe」!?

今やおしゃれなカフェに変わっている。

心の中で何度も「どうして…?」「お母さんはお元気かな・・・」と不安を抱えつつ、思い切ってそのドアを開けました。

変わらない景色

「晴れと sora Cafe」から御前崎の海を眺める。

店の中に入ってみると、かつての賑やかさが嘘のように静かで、オシャレな雰囲気。

でも、外の景色は変わっていません。

この海と御前崎灯台が、まるで何もなかったかのように目の前に広がっています。

それでも、心はどこか落ち着かない。

思い出があまりにも強くて、変わった店内とのギャップにしばらく戸惑ってしまいました。

お母さんの笑顔、今も心の中で

かつての店の様子

御前崎灯台の足元。海を見下ろす絶景食堂「紀行茶屋」2021年8月末にて閉店。かつての店内の様子。

漁師町のお母さんはもういませんでした。

いつも頼んでいない料理まで出してくれたお母さん。

気さくでおおらかだったあの笑顔が今はもう、ここにはない。

大きく切り出したマグロの刺身。

大きく切り出したまぐろのお刺身。

期待したメニューはもうありませんでした。

でも、ふと店内を見渡すと、明るく忙しそうに接客している女性の姿が目に留まりました。

その笑顔と元気さに、どこかお母さんの面影を感じて、なんだかホッとしました。

もしかしたら、娘さんなのかな?

そんなことを考えながら、海を見つめていると、少しだけ温かい気持ちになりました。

おしゃれなカフェに生まれ変わった今でも、

御前崎灯台 思い出の店としての面影を探してしまいます。

「晴れと sora Cafe」で、御前崎の海を眺めながら、ベリー✖2ソーダとクロックムッシュをいただく。

ただいま、また帰ってくる

「紀行茶屋」と「晴れと sora Cafe」から見た御前崎の海岸は同じ景色だった。

私は今でも、時々この海を見に行きます。

嬉しい時も、悲しい時も、この海に来ると不思議と落ち着くのです。

「この海を見て、よく泣いたっけ。」

「この海で、よく笑っていたな・・・」

2025年5月、御前崎海岸の様子。

海の前に立つと、心が軽くなり、自然と「ただいま」と言いたくなるような、そんな感覚を覚えます。

昔も、今も、変わらずに見守ってくれている御前崎灯台

またこの海に会いに来よう。

懐かしいお母さんは、もういないけれど、

「やっぱり、あの場所は私の御前崎灯台 思い出の店なんだ」と思えたから。

たとえお店の中の景色が変わってしまっても、この海は、私にとってずっと大切な場所であり、心の支えです。

今日の縁側便り

駐車場から見上げる、御前崎灯台。

時は流れて、いろんなことが変わっても、変わらないものがある。

それは「記憶」「風景」

どんなに歳月が過ぎても、私はまた、この海に帰ってくるだろうな。

そして、また「ああ、ただいま」と訪れることを楽しみにしているのです。

茶畑をながめながら、縁側でお茶を飲む。

いつも読んでくださり、本当にありがとうございます。

これからも、日々の小さな発見や想いを、この縁側からお届けしていきますね。

どうぞ、これからも気軽に遊びに来てくださいな。

縁側でお茶を淹れてお待ちしています。

おかえりなさい。

「ばぁばちゃんの台所カフェ」より

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