おはようございます。
「お茶を淹れましたよ。」
畳に座って、ちゃぶ台を囲んで食事をしたり、のんびりテレビを観たり。
昔ながらの和の暮らしは、どこかホッとする心地よさがありますよね。

でも、年齢とともに膝が痛くなってくると、そんな時間がだんだんつらくなってきました。
正座はもちろん、あぐらも長時間はきつい…。
座っているだけで疲れてしまい、立ち上がるのにも一苦労。
私もまさにそうでした。
今日は、膝の痛みで和室の暮らしがつらくなってきた方へ、私自身の体験を交えて、ちょっとした工夫やアイテムをご紹介したいと思います。
和室での食事がつらい…その悩み、私も経験しました

正座やあぐらができない、でも畳の暮らしはあきらめたくない。
そんな思いでいたとき、私を助けてくれたのは――押し入れに眠っていた、父の座椅子でした。
我が家は昔ながらの畳の和室に、座卓と座布団。
長年当たり前のように過ごしてきたけれど、あるときから膝が痛くて、座るのが本当につらくなってしまいました。
・あぐらでも正座でも痛くて、食事中も落ち着かない
・立ち上がるときに「よいしょ」と声が出てしまう
・せっかくの和室なのに、なんだか憂うつ…
そんな日々を送っていたある日、ふと押し入れの奥から出てきたのが、父が使っていた脚つきの座椅子だったんです。
父の遺した座椅子に、今の私が助けられるなんて

父は膝が悪く、晩年には人工関節の手術も受けていました。
当時はあまり深く考えていなかったけれど、
今こうして自分が同じように膝の痛みに悩まされてみて、
「あの頃、父もこんな思いをしていたんだな…」と、しみじみ感じるようになりました。
その座椅子に腰を下ろしてみると、不思議なくらいラクに座れたんです。
膝を深く曲げなくていい、立ち上がりもスムーズ、食事もゆっくりとれる。
まるで、今の私を支えてくれているみたいで。
父がそばにいてくれるような、そんなあたたかさを感じました。
膝の痛みをやわらげる畳暮らしの工夫
膝にとって、いちばん負担が大きいのは正座です。
痛みがあるときは絶対に避けたほうがいいんですよね。
でも、あぐらや横座りも長時間続けると負担がかかることも。
そこで、私が実際に試してよかった工夫をいくつかご紹介します。
座り方の工夫
- 座布団やクッションを重ねて高さを出す
→ お尻の位置が上がると、膝の曲がりがゆるくなり負担が減ります。 - 長座(足を前に伸ばす)+背もたれを使う
→ 壁にクッションを置いても◎。 - 横座りは左右交互に
→ 片側だけに体重をかけないように意識して。
「座る」から「腰かける」へ。アイテムでラクになる!

父の脚つき座椅子が救世主!
これが押し入れに眠っていた、父の座椅子です。
膝を深く曲げなくてすむので、痛みがグンとやわらぎました。
正座や床座りがつらいと感じたら、脚がついた座椅子を試されるのも良いと思います。- 高さ15〜30cmのミニ椅子タイプ
- 背もたれ・肘掛け付きだと立ち上がりもラク
- 和室になじむ木製や布張りのものもあり◎
膝の下に丸めたタオルを
足を伸ばして座ると、逆に膝の裏が浮いて痛むこともあります。
そんなときは丸めたタオルを膝の下に入れるだけで、ぐっと快適に。
畳でも椅子生活にシフトする方法

和室で「椅子なんて無理」と思っていましたが、最近古民家カフェに出かけた時、畳にやさしい椅子スタイルを目にしました。
最近は昇降式のローテーブルも手頃な価格で見つかるようです。我が家でもじっくり検討中です。
無理をしない「和の暮らし方」でいいんだと思えたこと

私は、「正座できなくなったらもう畳暮らしは無理かも…」と感じていました。
でも、こうして座り方を変えたり道具に頼ったりしてみると、
和室は、今の私に合った形でも十分心地よく過ごせる場所なんだと気づけたんです。
無理に昔のやり方を続ける必要はありません。
今の体にやさしく寄り添った暮らし方で、気持ちまでふっと軽くなりました。
今日の縁側便り

膝の痛みは、誰かにわかってもらいにくいし、毎日のことだからこそ本当にしんどいですよね。
でもどうか、「正座できない自分はダメ」と責めないでください。
工夫しながら、今のあなたに合った和の暮らしを見つけていければいいと思うんです。
私を支えてくれた父の座椅子のように、
あなたのそばにも、そっと助けになってくれるものが見つかりますように――。
ご自身の体を大切に、今日もできるだけ心地よい一日をお過ごしください。
お互い、いつまでも元気でいたいものです。
「行きたい場所に、自分の足で行ける」ことのありがたさをしみじみと感じています。
ここは、いつでもふらりと立ち寄れる場所。
あなたと静かな時間を過ごしたくて、ブログの中に「実家のような、いつでも帰ってこられる場所」を作りました。
これからも、季節の移り変わりや、日々の出来事、そして心温まるレシピなどを、ゆっくりと綴っていきたいと思っています。
どうぞ、お気軽に遊びに来てくださいな。
ではまた、お茶を淹れてお待ちしています。
読んでいただき、ありがとうございます。

おかえりなさい。
「ばぁばちゃんの台所カフェ」より