最近、こんなこと増えたな~と感じることはありませんか?

あれ?さっき何しようとしたんだっけ?

あれ?鍵どこに置いたかしら?
なんと!
脳の老化は、40代後半から始まっているのです。
シニア世代ともなれば、誰でも物忘れは増えるものですが、あまりにも頻繁だったり、日常生活に支障が出てきたら、ちょっと心配ですよね。
もしかしたら、それは認知症予備軍(軽度認知障害)のサインかもしれません。
放っておくと認知症に進行してしまう可能性もあります。
この記事では、認知症予備軍(軽度認知障害)のサインチェックと、今日からできる認知症予防策をご紹介します。
認知症予備軍(軽度認知障害)ってなに?

軽度認知障害とは認知症の一歩手前の状態のこと。
認知症のリスクが高い人を指し認知症予備軍と言われています。
認知症とは違い、物忘れの自覚があり、日常生活では支障がなく、自立した生活を送ることができる状態です。
認知症予備軍なんて名前、どうしてついたのか気になりますね。
この名前は認知症の早期発見と予防に注目するために使われていて、「予備軍」という言葉は私たちに警戒心を持たせ健康を守るためのサインなんです。
軽度認知障害のサインチェック

- ものを置いたらすぐにどこに置いたか忘れることが増えた
- 掃除や料理の段取りが悪くなってスムーズに行えない
- 新しいことを覚えるのが難しくなった
- 趣味や外出への意欲がなくなった
- 気分が落ち込んだり、イライラしやすくなった
- 1日のうちに同じ会話を何度もすることが多くなった
思い当たる症状がある場合は、軽度認知障害のサインかもしれません。
軽度認知障害かどうかの判断は、病院での診察と検査が必要です。
「いつもと違う」という違和感を持ったら、なるべく早く病院に行くことをおすすめします。
軽度認知障害と関連する4つの要素

1. 年齢
加齢は認知症予備軍の最大の危険因子です。
年齢が高くなるにつれて、脳の機能が徐々に低下し、認知症予備軍になるリスクが高まります。
2. 遺伝的要因
遺伝的要因も認知症予備軍のリスクを高める可能性があります。
特に、家族に認知症の人がいる場合、遺伝的要因によって認知症予備軍になるリスクが高まることが知られています。
3. 基礎疾患
高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、認知症予備軍のリスクを高めると言われています。
これらの疾患は、動脈硬化を引き起こし、脳の血流を悪化させることで、認知機能の低下を招く可能性があります。

4. 生活習慣
不健康な生活習慣は、認知症予備軍のリスクを高める可能性があります。
- 食生活: バランスの偏った食事、過剰な塩分摂取、高カロリーな食事などは、生活習慣病を引き起こし、認知症予備軍のリスクを高めます。
- 運動不足: 運動不足は、生活習慣病を引き起こすだけでなく、脳の活性化を妨げ、認知機能の低下を招く可能性があります。
- 喫煙: 喫煙は、血管を収縮させ、脳の血流を悪化させることで、認知症予備軍のリスクを高めます。
- 過度な飲酒: 過度な飲酒は、脳の機能を低下させ、認知症予備軍のリスクを高めます。
軽度認知障害にならないためには?
軽度認知障害は、早めに対策をすれば、認知症への進行を遅らせたり、予防したりできる可能性があります。

1. 食生活を見直そう!
バランスの取れた食事を心がけて、特に野菜・根菜・果物・魚・ナッツ・豆・ベリー・全粒穀物・オリーブオイル・鶏肉などを積極的に食べるといいようです。
「地中海食」が注目されています。
塩分や糖分は控えめにして、加工食品はなるべく避けるようにしましょう。
2. 運動しよう!
ウォーキングやジョギングなどのウォーキングなどの有酸素運動を、1日30分以上、週3回以上行うと効果的です。
また、数を数えながら足踏みをするなど、同時に2つのことをする「ながら運動」が認知症の予防効果が高いとされています。
3. レクリエーションしよう!

文字を書く、計算する、塗り絵、折り紙など、自分で考え、手を動かすことは、脳を活性化します。
テレビゲームは、眼でものの動きを追いながら考えて指を動かすため、脳を刺激して認知症の予防になります。
編み物・刺しゅうなどの手芸も指と脳を使います。
4. 人と交流しよう!

おしゃべりは脳を刺激し、脳の活動を活発にします。
家族や友人との会話、趣味活動への参加など、社会とのつながりを保つことも大切です。
また出かける時に身なりを整えたり、持ち物を準備するなどの段取りは、脳を刺激しますね。
5. 聴力低下の対策をとろう!

「最近聴き取りにくい」
「テレビの音が大きくなった」
聴力低下を放置すると、脳に入る情報が減り、脳神経細胞の活動が衰えてしまいます。
早い人では40~50歳代で補聴器が必要になることもあるようです。
必要に応じて補聴器を使うなど、聴力低下の対策も考えてみましょう。

たまには聴力検査もしないといけませんね
6. 質のよい睡眠をとろう!

認知症の予防には、1日に6~7時間の睡眠が理想です。
アルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβは、質のよい睡眠によって脳から排せつされることが知られています。
朝起きたら日光浴で体内時計をリセットし、昼寝をする場合は30分未満にします。
寝室の温度・湿度を整えたり、自分に合った寝具を選ぶことも大切です。
あれ?と思ったら早めに病院へ!
軽度認知障害は、認知症になる前の段階で、適切な対策を行うことで、認知症への進行を遅らせたり、予防したりできる可能性があります。
バランスの取れた食事、適度な運動、脳トレ、人との交流、生活習慣病の予防など、いろいろな方法を試して、認知症予備軍のリスクを減らしましょう。

「なったらどうしよう」という不安が認知症の大敵なんだそうです
「あれ?最近なんか忘れっぽい…」と思ったら、まずは生活習慣を見直して、日々の心がけを大切にしながら、無理なく認知症の予防にとりくんでいきたいものですね。