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夏の風物詩・七夕──父が最期に短冊に込めた真実の言葉

夜空に浮かぶ七夕飾り 家族のはなし

4年前の七夕の日のこと。

「お父さん、一緒に書こう~」

そう声をかけて、闘病中だった父と、願い事の短冊を作りました。

父はその頃、肺がんの末期で、軽い認知症もありました。

でも、あの短冊に書かれた言葉は、今も私の心に残り続けています。

父が書いた、最期の七夕の短冊

父が書いた最期の願い短冊「夫婦でここまで来た、三人娘が力をくれた」
我が家の卓上七夕飾り

これは、亡くなる5か月前、父が書いた七夕の短冊です。

お願い事ではなく、「想い」がそこにはありました。

夫婦でここまで来た
三人娘が力をくれた

父が母へ、そして私たち三姉妹へ伝えたかった「真実」

あの短冊は、父からの感謝の手紙だったのかもしれません。

七夕の願いには「正しい書き方」があるそうです

天の川と笹の葉

最近知ったのですが、七夕にはより願いが届きやすくなる方法があるそうです。

今年、私自身がちょっと反省することがあったので、備忘録もかねてご紹介します。

① 短冊の色を願い事に合わせて選ぶ

  • 赤 → 礼儀・感謝
  • 黄 → 人間関係
  • 青・緑 → 他者への思いやり
  • 白 → 決心
  • 紫・黒 → 学問の成就

② 願いは「断言」する

「~したい」「~なれたらいいな」ではなく、
「~する」「~になる」と、強く書くこと。

③ 書いたことを「叶った後の自分」としてイメージする

ただ書いて終わりではなく、
願いが叶った自分の姿を想像してみることが大切だそうです。

反省…職場で書いた私の短冊

“神頼み”的な願い事はいけませんね。「副業で生計をたてます!」と書き直したい。

職場で利用者様と一緒に短冊を書いたとき、
私はうっかりこう書いてしまいました。

「副業で生計がたてられますように」

…うん、完全に“神頼み”ですね。

あとで調べて、「ちゃんと願い方を知ってから書けばよかった」と後悔しました。

今までは、こんなお願いばかりでした

桔梗寺、和尚のひとり言「本当の幸せは 近くにある」

「宝くじが当たりますように」
「お金持ちになりますように」

今思えば、他力本願で漠然とした願いばかり。

でも、父の短冊を思い出したとき、気づいたんです。

本当に叶えたいのは、“今あるものを大切にする”生き方なんだって。

これからは、「誰かにしてもらう願い」より、
「自分がこうありたい」という決意を書いてみようと思います。

心の中では、父の言葉がそっと光っています。

どうぞ、父の短冊があなたの心にも、小さな灯りとなりますように。

今日の縁側便り

涼やかな笹の葉と、紫・ピンク。水色の朝顔

七月一日。
いよいよ七夕も近づいてきましたね。

今年は、天の川、見えるでしょうか。

今年もひと足先に、短冊を書きました。

なのに今朝の私は、縁側でぼんやり空を見ながら、思ってしまったのです。

「もう一枚、書き直してもいいかしら……」って。

願いごとって、不思議です。
いざ言葉にしてみると、「これでよかった?」と、ちょっと不安になる。

でもきっと、そんな迷いもまるごと、空の向こうの父が

「よしよし、それも人間らしくていいねぇ」と笑ってくれる気がします。

梅雨空の下、洗濯ものを出すかしまうか迷いながら、
もうひとつくらい、願いを込めたくなるばぁばちゃんなのでした。

あなたは、どんな願いを風に託しますか?

どうか、その願いがそっと届きますように──。

いつも、お話を聞いてくださりありがとうございます。

これからも、季節の移り変わりや、日々の出来事、そして心温まるレシピなどを、ゆっくりと綴っていきたいと思っています。

どうぞ、お気軽に遊びに来てくださいね。

ではまた、お茶を淹れてお待ちしています。

おかえりなさい。

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「ばぁばちゃんの台所カフェ」より

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