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静かに見守るということを大切にしたいのに…三世代の間で揺れる心

ハーブティーにするために摘んだカモミール。 家族のはなし

「桜ちゃん(私の娘)元気?」

「 日葵ちゃん(私の孫)は最近どうしてるの?」

ある日ふと、母がこんなLINEを送っていたことを知りました。

何気ないようでいて、私には少しだけ引っかかる出来事。

母は、私に何も言わずに、ふたりと直接やりとりしていたのです。

「日葵ちゃんがね、こんなこと言ってたのよ」と、

まるで自分が最初に知っていたかのように、私に語ってくるのです。

そのたびに、私の胸の奥が静かにざわめきます。

壊れやすいガラスのような日常

1輪のカモミール。

私の娘は、昨年、うつ病と自閉症と診断されました。

そして、孫は中学2年の頃から保健室登校が続き、この春、フリースクールへの進学を選びました。

ふたりとも、とても繊細で、外の世界との距離を計りながら生きています

うつの時って、何をしてあげたらいいのか、ほんとにわからなくなりますよね。

私も最初は、「元気出してほしい」「何か言葉をかけたい」って思ってばかりでした。

でもね…

無理に明るくふるまうよりも、ただそばにいるだけでいいのかもしれない──

最近はそう思うようになりました。

「大丈夫?」とすぐに言いたくなる気持ちをぐっとこらえて、

今の私は、静かに見守ることを心がけています。

無理に励まさない。

こちらから動かず、あちらのサインを待つ──

そんな姿勢が、ふたりにとっての安心につながると思っているからです。

母のやさしさが、ときに強すぎると感じる

カモミール畑と、雲の隙間から見える青空。

母は悪気なく、真っ直ぐにLINEを送ります。
「元気してる?」「最近どう?」

その言葉が、私にとってはどこか“踏み込みすぎ”に感じてしまうのです。

沈黙にも意味がある。
距離にも理由がある。

私がそっと築いてきた、ふたりとのちょうどよい距離感を、母のひと言が揺るがしてしまうことがあるのです。

「気にかけている」の形がちがうだけ

カモミールと、パステルカラーの花のある風景。

母にとっては、LINEで様子を聞くこともまた「愛情」の形。

「気にかけてるだけなのよ」と言うその姿は、私の知っている母らしさそのものです。

でも、私には私のやり方があります。

 (それぞれに違っていいんだよね…とは思うけれど…)

今の娘や孫には、“静けさ”が必要と私は感じているのです。

静けさの中に、ぬくもりを残したい──それが、私の願いです。

母に伝えること、私が変わること

1輪のカモミールと、指先。

私は母を責めたいわけではありません。

ただ、「少しだけ、見守りの距離を変えてほしい」と思うのです。

「娘も孫も、いまはとても敏感な時期なの。
私でさえ遠慮しながら接してるくらい。
何か気になることがあったら、まず私に話してもらえないかな。」

そう、静かに伝えてみようと思います。

(私も、まだ母の前では素直になりきれないけれど…)

今日の縁側便り

ふんわり揺れる、カモミール。

庭の片隅に咲いたカモミールが、風に揺れていました。

特別目立つわけでもないけれど、そこにいるだけで、心が和らぎます。

あの子たちにも、あのままでいてほしい。

私は今日も、お茶をいれるように、そっとそばにいることを選びます。

癒しのハーブティーと、カモミールの花。

お店はないけれど、ここではお茶を淹れて、おしゃべりをして、時には思い出話をしたり、時にはおいしいレシピを紹介したり。

まるで実家に帰ってきたような、そんな気持ちになってもらえたら嬉しいです。

この「ばぁばちゃんの台所カフェ」は、あなたが 「ちょっと疲れたな」「のんびりしたいな」 と思ったときに、ふと立ち寄れる場所でありたいと思っています。

実家の縁側に座って、お茶を飲みながらホッとするように。

これからも、季節の移り変わりや、日々の出来事、そして心温まるレシピなどを、ゆっくりと綴っていきたいと思っています。

どうぞ、気軽に遊びに来てくださいな。

ではまた、お茶を淹れてお待ちしています。

読んでいただき、ありがとうございます。

おかえりなさい。

「ばぁばちゃんの台所カフェ」は千聖の隠れ家メルマガとの出会いから始まりました。よかったらのぞいてみてくださいね。

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