春の訪れを告げる花といえば梅ですね。
梅の可憐な美しさとやさしい香りを存分に楽しめる場所が、浜松市浜名区細江町の 長楽寺「梅のトンネル」 。
約100メートルにわたる石段の両脇には、白梅の木が立ち並んでいます。

筆者が訪れた2月28日は、まだ5分咲きでしたが、満開の時期には、さらに梅の花が頭上をおおい包み、花のトンネルを歩いているかのような景色を楽しめるそうです。
さらに、この時期の長楽寺では、梅の香りに誘われるように野鳥のさえずりが聴こえてきます。
メジロやシジュウカラが、あちこちの枝へと飛び交い、 耳を澄ませるのも楽しみのひとつです。
自然の息吹を感じながら、心安らぐひとときを過ごせる長楽寺の白梅のトンネル。
シニア世代の皆さんにも安心して楽しんでいただけるよう、見どころや注意点、アクセス方法をご紹介します。
白梅花がつつみこむ古道の見どころ

浜松市浜名区細江町にある長楽寺は、平安時代初期に弘法大師によって創建された歴史ある真言宗の寺院です。
建築様式は薬医門造り。
いわれは、正門が閉じていても脇の木戸から患者がいつでも出入りできる様にした医者の門だからとも、矢の攻撃を食い止める「矢食い」からきたとも言われています。
客殿の周りを囲う土塀は、室町時代の造りと言い伝えられており、年月を重ね、漆喰が剥がれ、日干し煉瓦がむき出しで、その風情の美しさを感じさせてくれます。
2月中旬から3月中旬にかけて、境内の梅のトンネルが見頃を迎え、多くの参拝者や観光客が訪れます。

客殿の西側の道を上ると、本堂跡へと続く長さ約100メートルにわたって梅の木が両脇に植えられた石段の参道があります。
左右に連なる白梅が、歴史を感じさせる趣のある自然石で作られた石段をつつみ込んでいます。
ゆっくりと石段を登ると、そこにはもうひとつの絶景が待っていました。

登り切って、振り変えれば、遠くに早春の 浜名湖を望むことができ、青く広がる湖の水面が輝いていましたよ。
花と鳥の春の彩りに早春の魅力を感じながら心癒されるひとときを過ごせました。
石段の参道:シニア世代への注意点

足元への配慮
梅のトンネルは自然石で作られた石段で、一段ごとに高さが違っています。
滑りにくい靴を着用し、脚のお悪い方は杖などの補助具を使用すると安心です。
休憩場所の確保
石段を登り切った本堂跡地には、腰掛けられる石があります。
適度に休憩を取りながら、無理のない参拝をなさってください。

混雑時の対応
梅の見頃の時期は混雑が予想されます。
平日の午前中など、比較的空いている時間帯の訪問をおすすめします。
筆者は午後3時過ぎに訪問しましたが、見頃前とあり、数人の参拝者とすれ違った程度で空いていました。
梅の古道アクセス

- 住所:静岡県浜松市北区細江町気賀7953-1
- 電話:電話 053-522-0478
- Email/info@chouraku-ji.org
- JR「掛川駅」から、天竜浜名湖鉄道「気賀駅」下車 徒歩 25分
- JR「浜松駅」から、遠鉄バス(三ヶ日車庫行)約 1 時間、長楽寺入口下車
- 車:「東名/東 京・横 浜 方面 より 浜松西 ICより細江引佐方面 約23分 か、舘山寺スマート IC(ETC車のみ)約18分
- 車:「東名/名古屋・大阪方面 より 三ケ日 ICより国道362号 約20分
- 車:「新東名/東 京・横 浜 方面 より 浜松SAスマートIC(ETC車のみ)より国道362号 約30分
◎駐車場:山門下の道路脇、客殿東側、梅のトンネル入り口手前左側に無料駐車場があり。
普通車:30台、大型バス駐車場有り。

長楽寺の梅のトンネルは、歴史的な雰囲気と自然の美しさを同時に楽しめるスポットです。
シニア世代のみな様は、足元に注意しながら、早春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。