思い出の地図を片手に、もうひとつの居場所へ

「三ケ日お散歩日記」はじまります。
これは、今の私が歩く三ケ日の風景と、心の中に残る“あの頃”の記憶を重ねる、そんな小さな旅の記録です。
第一回は、手書きの地図に導かれてたどり着いた、懐かしい小学校と、その裏山──稲荷山の思い出から。
先日、三ケ日町にある古民家カフェ「ココリン」で、「三ケ日お散歩日記」という手書きの地図をいただきました。
何気なく見てみると、そこには私の通っていた小学校と、その裏に広がる稲荷山が、素朴なイラストで描かれていて——思わず懐かしさがこみあげました。
「お弁~当持ってどこ行くの?」
「稲荷山♪」
そんな歌を、子どもの頃にメロディーつきで口ずさんでいた記憶もよみがえります。
その地図を、私はクローゼットの扉に貼りました。
最初はただの思い出のかけらとして。
でも、目にするたびに心の中で、何かがそっと動き出した気がしました。
裏山の神社の発見と訪問

「学校の裏山に、神社があったんだね」
地図を見て、そんな発見もありました。
璽田稲荷神社(たまだいなりじんじゃ)——
名前も知らなかったその場所が、通っていた学校のすぐ裏にあったなんて。
気になって、思い切って今日、訪ねてみたんです。

本殿へ続く、急階段の参道は霊気をただよわせていました💦
「なんか出てきそう」な雰囲気を醸し出していましたよ。
人間に化けた狐が、ふいに姿をあらわしても不思議ではない様子。
風が葉を揺らし、鳥の声だけが聞こえるような、懐かしくも不思議な時間が流れていました。
「私も、ここで遊んでいたのかな……」
かすかな記憶を辿ってみました。
アルバムには、妹や幼なじみと学校の裏山でおにぎりを食べている写真があります。


ぼやけているけど、浜名湖もしっかり写っています。
思い出の写真は、まさにこの場所だったのかもしれません。
思い出が背中を押す
学校の裏山から見た、今現在の浜名湖。
(令和7年5月19日撮影)

最初はただの思い出のかけらとして貼った「三ケ日お散歩日記」の地図が、
少しずつ私の背中を押し始めました。
その地図を手にしたことがきっかけで、
生まれ故郷へ帰りたい気持ちがどんどん膨らみました。
それから、ブログ上に
「ばぁばちゃんの台所カフェ」という空想のカフェを開くようになり、
空想が現実になったらどんなに素敵だろうと、
強く引き寄せたいと思うようになりました。
そんな想いを後押ししてくれたのが、未来型*夢の降るみちとの出会いでした。空飛ぶ引きこもりライター千聖さんが書かれたブログです。
千聖さんの言葉が私の背中を大きく押してくれて、ブログを書く勇気をもらったのです。
今では、日々の暮らしの中で感じたことを綴るブログが、 自分にとっての大切な場所になっています。
今日の縁側便り

あの頃の自分が遊んだかもしれない裏山に立ち、静かに風を感じました。
写真にも記憶にもはっきりとは残っていないけれど、確かにそこにいたような気がします。
あなたも、ふとした瞬間に故郷の風景を思い出すことはありませんか?
思い出は時に、私たちを未来へと連れていってくれる地図になるのかもしれませんね。

あなたと静かな時間を過ごしたくて、
ブログの中に「実家のような、いつでも帰ってこられる場所」を作りました。
このブログが、あなたにとっても心の温まる居場所になれば嬉しいです。
また縁側でお待ちしていますね。
読んでいただき、ありがとうございます。

おかえりなさい。